2004年04月05日
川俣晶の縁側辛口甘口雑記 total 2514 count

NiftyのWindowsフォーラムが終わった日・「壁」が終わった日

Written By: 川俣 晶連絡先

 月曜日でもあるし、久々にNiftyをチェックしようと思って自動巡回させてみました。自動巡回と言っても、もうまわるところは皆無に等しく、ほとんどメールボックスのチェックしか意味がないと言えます。しかも、そのメールボックスにしても、意味のあるメールが来ることはほとんど皆無という状況です。

 まあ、そんな感じで今日も自動巡回を行うと、こんな無情なメッセージが。

MAIL>GO FWINAC

ウインドウズフォーラム(FWINDOWS)は2004年 3月31日をもって閉鎖いたしました。

長い間ご愛顧くださり、誠にありがとうございました。

続き (改行で次メニュー  E:終了)

 昨年末にread onlyになっていましたが、とうとう消滅してしまったわけですね。

 って、既にread onlyになっていたフォーラムがなぜ巡回経路に残っていた? 新着があり得ないフォーラムを巡回して何の意味がある?

 これも愚行権の行使、ということにしておきましょう (汗)

誕生から消滅まで §

 これで、Windowsフォーラムの誕生から消滅までを見届けたことになります。

 パソコン通信関係のコミュニティで、期間限定の小さなものを除けば、誕生から消滅まで見届けることは多くありません。そういう意味で感慨深いものがあります。

 このWindowsフォーラムは、あまりに不自然で過剰に盛り上がりすぎるWindowsブームの発生によって生まれ、あまりに不自然で過剰に盛り上がるWindows叩きとパソコン通信の不振によって消滅した、と言えるのでしょうか。まあどちらの理由も、「おい、それは違うだろう」と突っ込みたくなる部分がありますし、そもそもこのフォーラムの運営ってどうなんだよ、という部分で問題が無かったわけでもないと思います。とはいえ、多くのユーザーやオンラインソフト作者が、このフォーラムの恩恵を受けていたのも事実ですから、お疲れさま、と言うだけの価値はあると思います。

FWINAC(初期にはFWINF) mes20 §

 そして、このフォーラムの私にとっての最大の存在意義はFWINAC(初期にはFWINF) mes20の壁会議室だったと思います。極めて先鋭的かつ先進的なユーザーの集まっていたこのコミュニティは、結局のところ、その先鋭的かつ先進的という特徴ゆえに、平均的な他ユーザーに先駆けてインターネットに飛び出してしまい、Windowsフォーラムへの依存性をほとんど消滅させてしまいました。そのため、おそらく「壁」メンバーのかなりの割合が、この消滅に気付くこともないでしょう。

 気付かれない消滅は何と悲しいことであるものか。

 そして、世間の1歩先を行くM氏より世間の2歩先を行っていると評されたこの私が、そういう古いものの消滅に気付いて悲しんでいるという状況はなんと皮肉であることか。